ちょっと暗い話なのですが、2018年アメリカで、有名ファッションデザイナーや有名テレビシェフの自殺が相次いだ時期がありました。自信に満ちて、富も名声も得ているように見える人たちがなぜ自ら命を断ってしまうのでしょうか?
どんな状況の自分でも、自分を責めたりず、自分だけでも自分をマルっと受け入れられている感覚があれば、このようなことは防げたかもしれませんね。もっと生きやすさを感じられたかもしれません。
「生きにくさ、私も感じてるかも?!」とドキッとしたら、あなたも心の奥の声をよくよく聞くようにしてみてください。あなたがあなたらしく力強く生きるために必要なステップかもしれません。
「自信」と「自己肯定感」の違いとは?
自信と自己肯定感は同じものと思われがちですが、異なるものです。
自信 – 自分の能力やスキルをもとに、プロジェクトを進める、自分の進みたい道に進んでいく原動力になります。自信がなければ成功への階段を登りだす一歩も踏み出せません。
自己肯定感 – 無意識的に「自分にはこれがふさわしい」と思っている感覚。自分が思う自分が持っている価値になります。多くの人達は「これ」に人生を大きく左右されます。
つまり、自信があって、成功の階段を上り詰めたとしても、自分で自分に成功する価値があると信じられないので、後に色々な問題に悩まされることが多くなります。
特徴1 – 過去の成功はたまたま運が良かっただけと思う
「小学校のころリレーの選手になった」、絵や習字や感想文などで「クラスの優秀賞を取った」、運動会、委員会、クラブ、鉄棒などで「褒められた」など、小さくてもいいから「やった」「できた」「うれしい」って思った経験があるでしょう。
でも誰にも褒められなかったり誰も気が付かなかったとしても、あなたが「やった」「できた」ってちょっとでも思った感動は疑いようのない事実・本物なんです。あなたは忘れちゃってるかもしれませんが、今までにあなたが感じた成功体験は沢山あるはずです。
そういう小さな成功経験もあなたに無視され忘れていけば、「私が成功するわけない」という感覚が強まってきてしまいます。何か良いこと起こったり成功しても「あー、あれはたまたま運がよかっただけだから」と流そうとしてしまいます。無意識的に、あなたの成功とあなたの価値が釣り合ってないと思っているからです。
特徴2 – 先延ばしぐせがある・始めても継続できない
まず、「自分のやりたいことが分からない」から始まって「やりたいと思っても実行に移すまでに時間がかかり」「始めてもすぐやらなくなってしまう」という傾向があります。よくある言い訳としては「時間がなかった」「向いてなかった」などがあるでしょう。
でも、本当は、心の奥底から「成功してる自分なんて似合ってない」「自分のやりたいことやって上手くいく価値なんてないよ」って声が聞こえてきたからではないでしょうか?
だからやる気も起きづらいですし、続ける気力も湧きにくくなるはずです。
特徴3 – 他の人から褒められるのが苦手
自己肯定感が低い人は、褒め言葉を受け入れられないという傾向もあります。自分で自分なんか成功する価値なんてないと思っていれば、誰かがあなたに「あなたは成功しましたね」と言ったとしても、あなたは同意できませんよね。
社会人の絵のクラスに通っているA子さんが、クラスメイトに「A子さんは絵が上手いわねえ」と褒められました。謙遜の精神が染み付いているA子さんは反射的に「いえいえ、そんなことないですよ。先生の教え方が上手いのとクラスのみなさんも教えてくれるからです」と応えてしまいます。でもそのクラスメイトは「でも筆を持って描いたのはA子さんでしょう?」と言われて、A子さんは言葉につまってしまいました。さすがのA子さんも「筆を持って描いたのは私ではありません」とは言えませんからね。
特徴4 – 他人の目を気にする・他人は自分より価値があると思っている
人生の最後に幸せを感じ心から満足できる人生を生きられるのは次のどちらの人だと思いますか?
A. 成功の階段を登りつめたい、なぜなら、頂上から他の人たちを見てみたいから。
B. 成功の階段を登りつめたい、なぜなら、頂上にいる自分を他の人たちに見てもらえるから。
Aの人は自己肯定感が高い、Bの人は低い傾向があります。
他人や親・親戚の目を気にしていれば、究極的に、好きでもないやりたくない仕事について満たされない気持ちや虚無感を抱えて生きていく可能性が高くなります。
そして、虚しい気持ち、心に開いた穴を満たすために、ブランド品で身を固めたり、高級住宅に住んでみたり、高級車に乗ってみたり、親から褒められ他人から羨望の目で見られることに多大な時間とお金を費やすことになるでしょう。
でも、他人からどんなにあなたが認められていようとも、あなた自身があなたを褒めてあなたを認めてあげなければ、穴の空いたバケツに一生懸命水を貯めようとするように、意味のない虚しいことなのです。
特徴5 – 失敗や挫折を乗り越えるのが下手
自己肯定感が低い人は、失敗や挫折を味わうようなことが起こったとき、自分を責めてしまいがちです。なんとか自信を駆り立てて独立起業した場合でも、新規事業が停滞する時期が続いたとき、自己肯定感が低い人は、「独立なんて自分には向いてなかったんだ」「やっぱり自分には無理だったんだ」とすぐに結論づけてしまいがちです。そしてやる気をなくし、閉業してしまうでしょう。
もしも「自分は大丈夫」「自分は成功する価値があるんだ」と信じられていれば、あとちょっとの踏ん張りができたかもしれません。
特徴6 – お金を受け取るのが下手
あなたが生涯受け取るお金の金額に直結する重要な要素になります。たとえば、あなたは友達の子供の入学式をビデオに撮ってあげた後、喜んだ友達はあなたにお礼にいくらか支払いたいと申し出ました。
あなたは素直に受け取ることができますか?それとも「いいです、いいです。気にしないでください」と断ってしまうでしょうか?自己肯定感の低い人は断ってしまいがちです。謙遜や遠慮というよりも、自分で自分のやったことに価値があるとは思えないのです。
この調子ではあなたがどれだけ一生懸命働いても、基本的に「価値のない自分がやった価値のない仕事」と思っていれば、大金を受け取ることは難しいでしょう。苦しくなって耐えられなくなり、お金を減らすために意味のない散財をしたり浪費に走るかもしれません。
まとめ
自信をつけることも大切ですが、同時に自己肯定感も持つこともとても大切です。
- 過去の成功はたまたま運が良かっただけと思う
- 先延ばしぐせがある・始めても継続できない
- 他の人から褒められるのが苦手
- 他人の目を気にする・他人は自分より価値があると思っている
- 失敗や挫折を乗り越えるのが下手
- お金を受け取るのが下手
究極的には、たとえ自分に自信がなくても自己肯定感さえ高ければずっと幸せに生きられる可能性が高まるのではないでしょうか?
「何もできない私でも世界中にたった一人の尊い価値のある自分」となんとなくフワッと思えているだけで、どんな状況でも命を断つというような判断だけはしないと思います。
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